腱板損傷 

症状(自覚症状)

 ■転倒して手をついてから肩がおかしい 

 ■肩があがりにくい

 ■ 肩は上げれるが上げると痛む 

 ■腕を真横の位置で保持できない 

 それは腱板損傷かもしれません。

 

 腱板とは肩関節に安定性をもたらす、筋肉および腱の複合体

   肩甲下筋(けんこうかきん)、棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょうえんきん)のことです。

   明らかな外傷によるものは半数で、残りははっきりとした原因はなく、日常生活動作のなかで断裂が起きます。

   肩腱板は 肩峰(けんぽう)と上腕骨頭(じょうわんこっとう)にはさまれているので損傷されやすく、

   また老化によっても変性します。男性の右肩  に多いことから、肩の使いすぎが原因となっていることも推測されます。

   損傷型には、完全断裂と不全断裂があります。


  腱板は損傷されていても腕は上がります。 ですので、「腱板損傷」」には明らかに原因がわかるものだけでなく、 潜在的な原因で

 おこるものもあります。

 腱板損傷も炎症がひどくなり    肩関節が拘縮すると見かけ上     五十肩と区別がつきにくくなることがあります。

 ■腕を上げると、腱板が切れた状態でいると、上腕骨がスムーズに動かなくなり、たとえ上に上げることができても、
 肩峰と鎖骨で構成されたアーチを腱板が潜り抜けようとする際に、肩峰下滑液包が挟まってしまうような現象が生じてしまいます。
 これが腕を上げた時の違和感や、ひっかっかり感につながります。

 腱板のうち、一部分が断裂したとしても、他の腱板を構成する筋肉がその代わりとして

 働くので、腕は多少上げにくいですが、全く上がらなくなるということがないからです。

原因

 ■酷使すると、摩耗するような形で部分的に切れてしまったりすることがあります。
 ■転倒などによって肩を強く打ったり、手をついたりすることで切れてしまうこともあります。
 最初は小さな損傷でも、ストレスが度重なり加わることで、損傷が広がっていきます。
治療

 ■不全断裂では保存療法が中心に行われます。
 転倒などの急性外傷で損傷した場合には肩を三角巾などで固定して1~2週間安静にします。

 その間、徐痛と炎症を抑えるためにアイシングを行い損傷部の治癒を早める目的で干渉波などを行ないます。
 炎症が治まってきてから温熱療法や関節の可動域が狭くならないようストレッチやマッサージを行います。
 ■また、肩の損傷した筋腱を使わずに他の筋の強化をしていきます。
 特に肩甲骨の上方回旋が、スムーズに動くように損傷を起こした筋以外で筋力が低下している筋を検査しその筋を中心に

 筋力を回復させていきます。
 ■強化方法はチューブや徒手による軽い抵抗、あるいは無抵抗で肩の外旋や外転などを行い筋機能を再教育していきます。

 

 

   

   肩インピンジメント症候群  

症状(自覚症状)

 ■腕を上げたとき肩の真上付近に痛みとひっかかり感

 ■大結節周囲(肩の前面)の張れや熱感

 ■症状が強くなると安静時や夜間痛も出現

  肩のインナーマッスルの一つである刺上筋や肩の動きを滑らかにする 肩峰下滑液包が、腕を上げる際に上腕骨と鎖骨の先端部に

 挟み込まれる ことで痛みを生じます。

 ■腕を横からあげて60°~120°の角度で痛みを強く感じるのが特徴です。

 一般的に野球肩として知られている症状で、野球・テニス・バレーボールなど のオーバーヘッド種目のほか、

 石材屋さんや建築作業員など腕を日常的に あげる職業の方に多く見受けられます。

 

このインピンジメントは大きく分けて4つあります。

 ①関節の外でおきる。

  肩峰下インピンジメント

  烏口下インピンジメント

 ②関節の中でおきる

  インターナルインピンジメント(後上方インピンジメント)

  プーリーリージョン(前上方インピンジメント)

原因
 ■オーバーユースによる筋の硬化
 ■胸郭や肩甲骨の動きが悪い
 ■姿勢の悪化

それ以外にも、胸を張ろうとしても首にばかり力が入ってしまい肩甲骨を寄せられなかったり、
投げる時に肘が下がるクセがある場合にも、インピンジメントを起こしやすい。

 

 インピンジメント症候群とは、腱版と滑液包が上腕骨頭に挟まれる現象を総称したものです。
 「インピンジメント」は「衝突」を意味し、腱版や滑液包が度々刺激を受けるために炎症や

 小規模の腱版断裂が生じ、症状が現れます。

治療

 ■局所安静とともに治療を平行し、まず痛みをとることに専念します。

 ■肩関節や肩甲骨、背中の柔軟性を向上させることが必要です。慢性化して筋肉が萎縮している場合は、

 筋肉に対する物理療法(冷却療法・干渉波療法・温熱療法など)、マッサージ、トレーニングをしていきます。
 ■同時に肩のインピンジメントの場合治療とともに腱板【けんばん】を構成する筋群の強化が重要となります。

 肩が前に出てしまう、背中が丸まってしまうといった姿勢の悪化は、胸郭の動きが悪くなりインピンジメントを起こしやすくなります。

   肩関節不安定症(ルーズショルダー)

肩関節不安定症ともいわれ、肩の関節の亜脱臼や脱臼が習慣化して関節が外れやすくなる状態をいいます。一度の衝撃で起こるのではなく、肩関節の稼動域の広い人がなりやすいといわれており、長期間に渡る肩への負担が原因とされています。

筋力トレーニングなどで筋肉を無理のない程度で鍛えて外れやすくなった肩関節に少しでも負担がかからないようにするのとが大切です。
症状

 ■一般的なものは、野球やソフトボールなどの球を投げるといった動作中にバランスを崩して

 肩関節の組織を痛めてしまうなど、大きな外力がかかっていない場合でも、ごく小さい外傷によって起こる、うずきや痛みが

 挙げられます。

 ■他にも、不快感や脱力感、なにもする気が起きないといった無気力感を訴えるようになります。
原因
 ■まだ身体が成長途中で未発達な小学生にたいしての激しい筋力トレーニングを避けることや

 重負荷の筋力トレーニングがあがります。身体の未発達なこどもにあまり激しい筋トレはたしかによくありませんが、最低限の筋力や、

 インナーマッスルの強化を怠っていると結果として安定した位置にいることができない骨同士がぶつかり傷んだり靭帯や筋肉が入って

 はさまってしまうという症状がでるのです。

 腱板機能が低下している場合です。腱板は肩甲骨と上腕をつなぐ筋のことを言いますが、この肩関節に一番近い筋肉が衰えている

 ため、肩関節が緩くなってしまうのです。また、肩甲胸郭関節(肩甲骨と肋骨の間にある関節)機能が低下している場合も考えられます。

 この関節は、肩関節が十分な機能を発揮するための土台となる部分です。この土台が安定していないため、肩関節そのものに異常

 はなくても不安定な状態になってしまうことがあります。  
 
検査と診断
 ■ルーズショルダーの検査方法は、とても簡単です。

 立ったまま、または座ったまま、肘を90度動かすことができるかどうかを診てみるのです。

 そしてそこから更に三角筋の周辺に異常がないか、つまりは通常とは違う凹みなどのような症状がでていないかをみることで、

 検査を行うことができます。

 ■また筋肉の問題ですから、状況によってはエコーなどの検査も行えば、状況をより正確に把握することができる

 でしょう。
治療
 ■ルーズショルダーの治療法は、症状の原因が関節なのか、靭帯なのか、または筋肉なのかによって異なります。

 ■関節の場合は、肩関節を安定させること、靭帯の場合は、テーピングによる固定・保護が有効です。

 ■筋肉の場合は、インナーマッスルの強化トレーニングが必要です。肩だけではなく、全身のインナーマッスルの柔軟性や連動性を

 改善することが効果的です。

 SRAP損傷

 投球動作によっての関節唇(上腕骨頭を覆う受け皿、上方に上腕二頭筋長頭健が付着)が

 剥離、断裂を起こすことを言います。

症状

 ■投球時の痛み、疼痛、不安定感が出現します。

原因

 ■多くは投球動作のコッキング期(振りかぶったとき)に外転、外旋を強制されて発生しますが

   投げた後に発生するという事例もあります。

   また、上腕二頭筋の牽引による原因によるものも否定できません。

治療

 ■保存療法を2~3か月行っていきます。

    痛みのある時は投球を中止しアイシングや三角巾などで運動制限する。

  痛みが軽くなって来たら、ストレッチング、筋肉強化訓練を行う。

  肩関節や肩甲骨、背中の柔軟性を向上させることが必要です。

  慢性化して筋肉が萎縮している場合は、筋肉に対する物理療法

  (冷却療法・干渉波療法・温熱療法など)、マッサージ、トレーニング

  をしていきます。

 保存療法で改善しなければ手術の適応となります。

 

 

 ベネット損傷

野球歴の長い投手に多く発生しやすい、肩関節窩後下方(図参照)の骨増殖による骨棘のことを言います。

(骨棘ができる場所は上腕三頭筋がついている場所と関節窩後下縁)クアドラテラルスペース(後方四角腔)を犯すこととなるので

腋窩神経障害がでることもあります。

症状

 ■無症状のものも多くありますが、野球のコッキング期、フォロースルー期に肩関節後方の痛み、脱力感。

 ■肩関節の後ろを押すと痛む。

 ■外転、外旋を強制すると肩の後ろが痛む。

 ■肩関節の内旋可動域が減少する。

治療

 ■痛みのある時は投球を中止しアイシングや三角巾などで運動制限する。

 痛みが軽くなって来たら、ストレッチング、筋肉強化訓練を行う。

 

 

 

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